鋳造という仕事。鉄を溶かし、型に流す。
誇りと熱意を胸に、大きく9つのプロセスを経て
様々な製品を生み出していきます。
私たちの仕事
Our Work
Process
【鋳造】9つのプロセス
Process
01
材料
材料をマグネット式のクレーンで計量する工程です。
原材料は鋼屑や銑鉄の他に、故銑(製造工程で発生する端材)も余すことなく使用することで、資源を大切にして持続可能なものづくりを実現しています。
Process
02
溶解/出湯
材料を電気炉で溶解する工程です。約1500℃の高温で溶かされた金属は「溶湯(ようとう)」になり、取鍋(溶湯を取扱う容器)に出湯されます。溶湯には成分調整の材料が添加され、不純物が除去された後に各鋳造ラインへ供給されます。また、溶湯からサンプル(テストピース)を採取し、材料に含まれる成分が製品の仕様に適合しているか厳しくチェックしています。
Process
03
中子(なかご)造型
鋳物製品の中空部を作る際に用いる中子を造型する工程です。フラン自硬性中子(有機自硬性鋳型)という大型製品の砂型の中子を造型しています。
中子の出来は製品の精度に直結するため、丁寧で正確な作業が求められます。
Process
04
鋳型造形
溶湯を流し込む鋳型は、製品の外観を形成する「主型」と内部の中空部を形成する「中子」の2種類の鋳型で構成されています。この工程では主型に中子をセットして鋳型を完成させます。当社の造型ラインは、大量生産に適した生型造型ライン(APK)と大型で構造が複雑な製品を製造するフラン自硬性造型ラインの2種類があります。
Process
05
注湯(ちゅうとう)
鋳型に溶湯を流し込む工程です。
溶湯を鋳型上部の湯口という穴から注湯すると、溶湯は湯道を通って鋳型の内部に流れ込みます。注湯作業は溶湯の温度管理や流し込む速度も重要であり、また、高温の溶湯を取扱うため、取鍋を操作する作業者の技術・熟練度が要求されます。
Process
06
解枠
冷えて固まった鋳物を鋳型から取り出す工程です。
冷えたと言ってもこの段階ではまだ高温であり、製品は非常に重量があるため、当社ではバイマスターというマニピュレーターで解枠をしています。熟練の操縦者は自分の腕のようにアームを操作し、繊細な作業もスムーズで正確に行います。
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07
熱処理(焼鈍)
製品を加熱しゆっくりと冷却する工程です。
熱処理により金属内部のひずみを除去することで品質・性能が向上します。また、機械切削性を容易にするための重要な工程でもあります。当社は大容量の焼鈍炉2基を備え、高効率な焼鈍処理を行っています。
Process
08
仕上/塗装
製品の最終的な仕上げの工程です。
この工程では、製品内部に残った砂をエアーブローでしっかりと除去し、製品に残ったバリや不要な部分を、専用のマシンやグラインダー等の工具を使用して丁寧に研削します。その後、防錆塗装(さび止め)と仕上塗装をして完成です。
Process
09
検査/出荷
仕上がった製品は目視による外観検査、治具による寸法検査、非破壊検査(カラーチェック、磁気検査)等、専門の担当者による厳しいチェックを受けます。検査を受けた製品は倉庫からトラックに積み込まれ、お客様の元へ納品されます。当社の製品はお客様を通じて世界中の幅広い分野で活躍しています。
お問い合わせ
〒963-3603
福島県田村市滝根町広瀬字舟ヶ作3-8
川口内燃機鋳造株式会社 福島工場
管理部 管理課 採用担当
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