“熱い”現場で働きたいという意欲がふくらんだ

父の仕事が大工で、自分も父のようになりたいと思い、埼玉の大学で建設関係を学んでいました。一方で、地元で働きたいという気持ちや工場勤務への憧れも強く、当社を検討するようになりました。初めて会社訪問した際、現場で真っ赤に溶けた鉄を見て感動したのが、入社を決めた一番の理由。製造ラインや社員のみなさんの温かな雰囲気、設備の充実ぶりに魅力を覚えたことも、大きな要因ですね。ものづくりを標榜する会社は多くありますが、型に溶けた鉄を流し込んで作る鋳物は正直それまであまり馴染みがなく、逆に好奇心が刺激されたと言いますか、文字通り“熱い”現場で働きたいという意欲がふくらんだのです。現在は、製造一課の課長として、鉄の溶解作業と自硬性と呼ばれる部門の管理を担当しています。砂型鋳造は他の鋳造方法に比べてコストが安く、完成までの時間が短いので、生産性が高いことに加え、試作品など新規開発への取り組みにも柔軟に対応できるのがメリット。むずかしい注文ほど燃える性格は以前から変わりませんね。

課員全員がいかに効率よく働けるかを考えながら

高温の鉄を扱うため、危険を伴う業務ですので、現場を指揮する管理職として、日頃から課員一人ひとりに目を配ることに留意しています。また、課員全員がいかに効率よく働けるかを考えながら、日々のマネジメントに取り組んでいます。現場では毎日さまざまな問題が発生しますが、その問題点を洗い出し、解決していくところにやりがいを感じています。なかでも印象に残っているのが、十数年かけても目標達成に届かなかった業務について、根気よく改善を繰り返していき、やっとのことで目標をクリアできた仕事。常に前向きな気持ちで、チャレンジし続けることの重要性をあらためて実感したという点で、この経験は自分にとっても大きな成長をもたらしてくれました。これまで業務に必要なフォークリフトや玉掛け、床上操作式クレーン、金属溶解技能士などの免許・資格を取得してきましたが、近々、日本鋳造協会主催の鋳造カレッジに参加し、鋳造技士の資格を取得予定です。大学で学んでいた建設分野とは異なる道に進みましたが、今では天職とさえ思っています。こんな私たちと一緒にがんばってくれる仲間に、一日も早く出会いたいです。

1日の業務の流れ

AM 8:00 出勤

朝礼後、業務の進捗状況や品質、安全などについて報告。

AM 10:00 取引業者と打ち合わせ

主に資材関係の取引業者と打ち合わせ。新商品の商談など。

AM 11:20 現場変則対応

製造ラインを止めないよう、昼食を取るスタッフと交代で現場作業に入る。

PM 1:30 社内会議

安全衛生や省エネ、作業効率化についての社内会議。

PM 3:00 資料作成

社内的な改善案、作業標準書の改善などのまとめ。

PM 4:30 現場確認

製造ラインに問題がないか、生産の進捗状況はどうか、また夜勤組との交代がスムーズかなどを確認。

PM 5:00 退勤